TETSUさんRa:IN脱退に関しまして
2014.04.19 Saturday / @author:Staff. / category:Ra:INのおはなし.
まず、Ra:INの新参者のDIEがこういうブログを書く事をご容赦くださいね。michiakiさんの了承は得てます(笑)。
他にこういうこと書く人いないし、俺はいつもこういう時には思いを書き留めなきゃ気が済まない性分なんで(笑)。
Ra:INというのは、本当に良くも悪くも70年代のロックバンドの様相をず〜っと貫いてきました。
リハーサルも本番もアルコールが体に入ってないメンバーなどいないし(笑)、ある意味いつもメンバー全員が酔っぱらってて、
自由で豪快な音楽に対するスタンスが心地よく絡まった時にはとてつもないカッコいいグルーヴのうねりと崇高なアンサンブル
を生み出す一方、人間関係も深く入り込むため、軋みやゆがみ、お金にまつわること、男女関係(笑)、、、などなど
いろんな摩擦がRa:IN特有の豪快な波にのまれ、うやむやにされてしまうことも正直多々あります(笑)。
でも、そんなメンバーが他のメンバーを大好きでたまらなくって、久しぶりに会うと家族に再会したような喜びがあるのも、また
これしかり、台湾や北京、ヨーロッパツアーなども行けたし、ステージの出来に波はあるものの、うまく絡み合ったときの
サウンドのエクスタシーったらどこにでも誇れるものだと自負しています。
ですが、そんな軋みやゆがみのトラブルに耐えきれずに一昨年5月に俺がまず『しばらくRa:INできません』という宣言をしてしまうのです。厳密に言うと「この問題が解決しないとRa:INをできません」と言って本当は問題を解決してRa:INを続けたかった
のでしたが、そうはいかず、メンバーも俺も傷心した状態になってしまいます。
このとき俺はちょうどKISS THE WoRLD+KIYOSHIで香港に行ってて、
そのときに書いた曲『Hong Kong night brightens me up』という曲は、その頃俺が、Ra:INを続けることができなくて落ちて
て、そのときに香港のオーディエンスや百万ドルの夜景に元気をもらったよ、という歌なのでした。
Bメロで『クロツグミの家族のようにまたひとつになることだけが今必要なこと』と歌ってるのは、そのときの俺のRa:INに対す
る心情でした。それくらいRa:INは家族のようなバンドなのです。
昨年秋にやっと、俺がRa:INに帰ってくることができて michiakiさんもPATAも「やっとこれで4人でまた活動できる」と
喜んで組んだ11月のツアーでしたが、今度はTETSUさんが、たぶん軋みやゆがみに耐えきれなくなったのでしょう。
『俺は今年はバンドはやらねぇ。』ということに。。
正直、michiakiさんがかなりガッカリしていました。いつもは平和的なスタンスのPATAも今回はちょっとへこんでました。
俺は年末、ちょうどMADさんとTETSUさんがイベントの打ち上げで一緒だったときに電話を代わってもらってTETSUさんと
サシで話しました。
『正直、もう俺は疲れたんだよね。』
これがTETSUさんの答えでした。
これには2つの意味があって、Ra:IN特有の波に乗っていくことに疲れたというのと、Ra:INの曲はそれはもうドラミング自体が
ハードなので、肉体的にも疲れた、ということもあるようです。
Ra:INのサウンドにはTETSUさん以外考えられないくらい 他の3人はTETSUさんのドラムが好きです。今現在においても。。
上の写真を見てください。こんなメンバー全員が自分の世界に入ってバラバラな方向を向いてるように見えますが、音自体が
ひとつの固まりとなって耳や心で感じ合ってれば大丈夫と信じてるからこそのこのバラバラなショット。。
これこそが、本当に音で勝負してるバンドと言えるでしょ。
この4人でのRa:INは、、もう聴けないのかもしれません。
でも、michiakiさんも、PATAも、俺も、いつかまたTETSUさんが戻ってきてくれて音を出す日が来ることを信じてます。
それこそ70年代ロックバンドにありがちなパターンで(笑)。
世界中でこんなにパワフルでわかりやすくて、包容力のあるドラマーはそういないんじゃないかなぁ。
Ra:INとしては大変な財産を失ったわけですが、6月にアメリカ、テキサス、ダラスのイベント出演も決定してるのもあって
サポートドラマーとして西田竜一氏(ex.ACTION)を招聘することにしました。
もちろん、TETSUさんもmint mintsや天月、その他たくさんのバンドやサポートで活躍し続けていくでしょう。
そちらもメンバー一同応援していきたいと思っています。
そんなわけでRa:IN FANの皆様にはいつも心配かけたり、がっかりさせてしまうコトが多くて心から謝ります。ごめんなさい。
ですが、PATAをはじめ、やっぱりみんなが大事にしてる居心地のよい空間、Ra:INを再活動させようじゃないかと踏み切った
俺らメンバーの気持ちを少しでも理解してくれたら嬉しいです。これからも応援してくれたらもっと嬉しいです。
TETSUさんへ
あまり考えすぎずにセッションとかやりましょうね〜。気がついたら2年後とかにセッションのメンバーがRa:INになってたりしちゃって(笑)。。。これからも最高のドラム響かせてくださいね☆
以上。。
(photo by Neco)
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