DIE 公式BLOG

DIE王のお言葉

余命あとわずか



余命わずかであることが判明、カルト俳優デニス・ホッパー、癌が骨に転移。。。

新年早々ショッキングなニュースである

彼は間違いなく20代の俺のヒーローだった。
ジョンレノンデニスホッパー俺の永遠の憧れなのである

それにしても、余命わずか、、がニュースになって告知されてしまうところも彼らしい。。。

まさに『豪快な生き様』である。

日本でいえば、「勝新太郎」さんか。
アメリカでいえば、「デニスホッパー」である



彼が監督・主演した映画、『イージーライダー』は、、本当に斬新で画期的で革新的なB級映画である

しかし、現在見直しても、、その斬新さは100%伝わってこないであろう
なぜか、、それはその手法の数々が、、今や映画の『セオリー』となってしまっていて、
当たり前のように感じるからである。。。



EASY RIDER / DENNIS HOPPER


例えば、、冒頭のシーンで、主人公ビリー(ホッパー)キャプテンアメリカ(ピーターフォンダ)
コカインを密売して、バイクのタンクにたんまり紙幣を詰め込み、旅を始めるところで
『ワイルドで行こう/ステッペンウルフ』がかかるシーンは、もう度肝を抜くほどカッコいい
のだが、バンドやアーティストの既存の曲を、使用許可を得て映画で使う、、という手法は、
まさに『イージーライダー』がパイオニアなのである

シーンが変わる瞬間に、「フラッシュバック」の手法を用いたのも、マリファナを吸って、
脚本ナシに自由にしゃべる手法も、LSDの幻覚のシーンも、、ベトナムの反戦へのメッセー
ジ、そして、、ドロップアウト弁護士(ジャックニコルソン)のテーマとも言える台詞、

「アメリカ人は自由を証明するためなら殺人も平気だ。個人の自由についてはいくらでもしゃべるが、自由な奴を見るのは怖いんだ・・・」

というメッセージ、全てが今なお斬新で革新的である。



若きデニスホッパーは『理由なき反抗』ジェームズディーンと共演した後、ハリウッドを追放され、
ニューヨークへ。そこで、アンディーウォーホールなどやジャスパージョーンズセロニアスモンク
などと知り合い、よなよなサイケデリックパーティー



あらゆる麻薬に溺れ、、メチャクチャな毎日、、しかし、彼は(これは勝新にも言えるが)
あらゆる麻薬で増大、解放された自分の脳の中から革新的なアイデア演技の「神髄」たる
要素を拾い集め、、自分を追い込みながら、、新しい世界を具現化してきた、と言える



そして、、低予算で作った『オートバイ西部劇』(=イージーライダー)がメガヒット、復活
を遂げ時代の寵児となるも、「映画の虚構性」「映画の本質」を追究した次作、『ザ・ラス
ト・ムービー』
が営業的にも評価的にも大コケ   んまあ、アップダウンの激しい人生である

しかし、俺はこの映画も斬新なアイデアをふんだんに取り入れた作品と評価する
30分も立ってから初めて映画の『タイトル』が出る「現実と虚構が織り混ざる」手法など
は、広く今の映像作家たちに受け継がれてきていると思う。

もちろん、、カルト俳優として復活してからの彼の演技の凄まじさも特筆すべきである。






『地獄の黙示録(F・フォード・コッポラ監督)』での『奇』

APOCALYPSE NOW / F.FORD COPPOLA



『アメリカの友人(ヴィム・ヴェンダーズ監督)』での『柔』。。

Der Amerikanische Freund / WIM WENDERS



『ランブルフィッシュ(F・フォード・コッポラ監督)』での『熟』。。

RUMBLE FISH / F.FORD COPPOLA



そして、、『ブルーベルベット(デヴィッド・リンチ監督)』での

BLUE VELVET / DAVID LYNCH



『怪』。。




とにかくデニスホッパーは、かっこ良くて、アホで、快楽主義者で



やりたい放題で、、



でもクールなのである

その行き当たりバッタリの『ハッタリ具合』浮ついたドラッグライフのせいで、もうひとつ
「真の評価」がなされてない感があるが、、、
『イージーライダー』が次世代アーティストに与えた影響ってば、、

ホント、、計り知れない、、というコトを書き留めておきたかったのです

残り少ない人生、、というけど、、、

俺らだって明日死ぬかもわかんねぇんだし、、、

最後まで『豪快』に生き抜いてほしいデス


Story about my favorite artist, actor, directer, Dennis Hopper.
The cancer spread to his bones, and he was sentenced the few more remaining days  ..
He is my admiration of eternity.
I do want him to live daringly till the last.
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