大澤誉志幸がピンスパを歌う理由
7/17 遂に、『ピンク スパイダー / 大澤誉志幸 with DIE 』がテイチクレコードから発売になります
去年、大澤さんと全国行脚した時からのひとつの目標であり、今年がhideちゃんソロデビュー20周年というタイミングと重なり、、ひとつの感慨にふける俺。。
で、、今回のレコーディングには俺よりず〜っと大澤さんと長い付き合いのChirolynもベース
で参加してくれたりしてて、hide FANの方々にも強いアプローチをする形となった。
でもここにはいわゆる「プラス効果」と「マイナス、もしくは?効果」があると考える。
プラス効果はもちろん、大歓迎! hideちゃんの楽曲が大澤さんのFANの方々や一般にもっと
浸透していく喜び、新しい広がりの輪、新しいある意味斬新なアレンジやら大澤さんの最高な
ハスキーヴォイスで歌われるピンクスパイダーの素晴らしさ。。
だが、マイナスというか、『?』もあるのかなぁと。
『なんで大澤誉志幸がピンク スパイダーを歌うの?』
これは、大澤さんFAN側からも、hideちゃんFANやDIE FAN側からもあるかもしれない。
今回のブログは俺なりにその理由というかいきさつみたいなものを説明してみようと思います。
コトの経緯は、当然去年の「渡り鳥ツアー1」。
大澤さんと俺で二人でステージをやるということで、第三部で一緒に何をやろうか、という
話になって。。
俺は大学の頃、大澤さんやPINKのFANだったわけだから、『そして僕は途方に暮れる」や
「晴れのちBLUE BOY」、「ラヴィアン・ローズ」などを一緒にできるだけで嬉しかったん
だが、、大澤さんが
『DIEちゃんのお客さんが喜ぶような曲もやろうよ』
と言ってくれた。俺が考えたのは、DIEの曲とかよりも、やっぱりhideちゃんの曲を歌って
くれたら、うちのFANは喜ぶだろうなぁ、と。hideちゃんの曲をボザノバギター弾きながら
歌う大澤さんの凄さを伝えたかったし。。何より俺自身が聴きたかった。
『できたら hideちゃんの曲を何か歌ってほしいっす』
というコトで『ピンク スパイダー』が選ばれたのでした。
とにかく、大澤さんは、自身のヒット曲はもとより、沢田研二、中森明菜、松田聖子、吉川
晃司、鈴木雅之、山下久美子、アンルイス、ビートたけし、石川セリ、UP-BEAT、、
とまぁ、100曲以上のヒット曲を持つ大作曲家でもあるわけで、、
ライブでもスタンダードのカバー以外の他人の曲を殆ど歌わないアーティストなんです。
しかも、自分が好きじゃない歌は決して歌わない、、というポリシーの持ち主。
まぁ、それは当たり前ですが(笑)。
そんな中、ピンクスパイダーは大澤さんの琴線に触れた、ってコトなのかなぁと。
渡り鳥1のリハーサル初日、大澤さんはおもむろにアコギでボサノバ調のフレーズを弾き始め
『君は嘘の〜♪』と歌い始めた。
オリジナルキーと同じBmのkeyなのだが、ボサノバ調なのでBm7〜Bm6というテンションを
つけて、それに俺が左手ベースをEに行くことで結果的にE7,9になるのだが。驚いたのは
そのあと。
『近づくものは〜♪』というところで大澤さんは、いきなりEm7とA13をぶつけて転調感を
出してきたのである!!!(まぁ、聴けばちょっとはわかってもらえるかも )
これには俺もぶったまげたが、お空の上の人もぶったまげたと思いますw
こんな大人なアレンジがピンクスパイダーにハマってしまうとはっ
何が言いたいかというと、ですね〜。
大澤さんはやるとなったら、その楽曲をきちんと吟味したうえで、今自分のひとつのスタイル
である、ラテンやボサノバといったジャンルにうま〜く融合して本当に今の自分にとって
気持ちいいサウンドに料理してしまった、というコト。
そういう意味では、RIZEも倖田來未も誰も入らなかった領域に入り、
誰も持っていなかった調味料を使ってサラっとピンクスパイダーを料理してみせたのです。
すっげぇ〜
5/12のSTB139にライブを見に来てくれたライターの大野祥之さんが、
『hideちゃんをリスペクトする若いバンドやアーティストがhideちゃんの曲をカバーするの
はよくあるコト。でも年上の布袋クンや大澤さんがhideちゃんの曲に真っ向から挑み、
新しい世界を作り出すことがROCK ミュージシャン同士のコラボの本当の素晴らしさだ』
みたいなコトを言ってましたっけ。
確かにニールヤングがSONIC YOUTHの曲やったり、トッドラングレンがダリルホールの曲
を歌ったり、いい曲やいいコラボは、世代を超えるなぁと。
なんか、少しはいきさつがわかってもらえたかなぁ?
まぁ、そんな感じでいろいろ盛り上げていけたら、と思ってます。。
そんな渡り鳥二人を応援してくれたら嬉しいです。
長々と読んでくれてありがと〜
( photo by Kayo)
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